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SLGamer#1「Destination:Ardennes」の若干の考察 [古いゲーム]

SLGamer#1のバルジ作戦ゲーム「Destination:Ardennes」をソロプレー。2回やって2回ともドイツ軍負けだが、入門用作戦級陸戦ゲームとしては高い評価を与えられると思う。
プレー手順は移動と戦闘の繰り返しで、スタックなし。移動はZOCで停止でZOCtoZOC移動禁止。2次移動もオーバーランもなし。戦闘は戦力差方式で戦闘後前進は1へクスだけ。勝利条件は都市8個のうち4つを取ればドイツの勝ち、3つまでなら米軍の勝ち。分かりやすい。

写真は2回やったそれぞれの最終状況。いずれも米軍の勝利が確定した5ターン終了時の状況です。
DSCF0864.JPG
DSCF0866.JPG
このルールで、まず防御側の米軍は、5つの都市を守るため、5ターンの自軍ターン終了時でリエージュ~マルシュ~ディナンの線の東側にドイツ軍を留めれば勝ちになる。そのためには、戦線を維持してドイツ軍の突破を許さないこと。マップは北から南まで14へクスなので、ユニットが5個あれば切れ目のない戦線が張れる。包囲されないよう気をつければ、後は戦闘のサイの目による。スタック禁止は退却の時にも適用されるので、ユニットが余ったら戦線の2へクス後に配置して第一線の除去に備える。
攻撃はできるだけ敵ユニットを除去し、切れ目のない戦線を張られないようにする。そのためには、包囲できるときはもちろんそうするが、できなくても、とにかくできるだけ多くの箇所で攻撃する。CRTは戦力差ゼロでもDEがある。-3でもEXがある。ドイツ軍はユニット数には余裕があるし、スタックできないので余り物に使い道が乏しい。敵の増援登場へクスをふさぐくらい。なのでAEやEXを恐れず攻撃すべき。装甲師団単独での攻撃は躊躇しがちだが、それしか届かないなら、行くべきだろう。ユニットより時間が惜しい。
なお、攻撃側の後退にもスタック制限がかかるので、退却の可能性のある攻撃の後ろに不用意にユニットを置いてはいけない。2ヘクス離すべきなのは、防御側と同じ。少し珍しいところだ。
何回かプレーしてこういうことを考えれば、初心者からレベルアップできるだろう。

ただ、バルジのシミュレーションとしては少し問題があるので、この時のドイツ軍がこんなものと思われたら困る。その問題とは、
・1ターンが何日か分からないが、米軍の移動力が歩兵でも6と大きいので、登場した増援がいきなりマップの中央まで来られる。多くのバルジゲームは南北から出た増援が1回の移動では中央まで来られないので、そのあたりが弱点となり、中央に「バルジ」ができるのだが、このゲームではそういうことがない。
・装甲師団でも移動と戦闘が1回きりなので、能力において歩兵と変わらない。多くのバルジゲームでは、装甲部隊に特殊な能力を付与して、それらによる突破を再現している。
・森や荒地の移動コストが大きく道路の移動コストが1や0.5なのは、攻撃側については道の重要性を強調していてよいが、防御側にとってはあまり関係ない。マップのへクス数が少ないので、1ユニットがカバーできる範囲が広いため。例えば森や荒地にZOCが及ばないと、守る方はもっと大変になるだろう。
総体的にこのゲームはバルジゲームとしては米軍側が楽で、レベルアップするには苦労が足りないと思われる。が、初心者向けなら多くは期待でない。これで上出来と言えよう。

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コメント 1

紫龍

自己レスです。
この記事の標題の訂正です。
このゲームがついたSL Gamerの号は第2号だったようです。
私が入手したのは2号と4号を合併して再発行された「Re: informance Vol.1」なので#1としていました。
なので最初のものと変更がなければ正しくは「SL Gamer#2「Destination:Ardennes」」です。
by 紫龍 (2013-09-20 08:46) 

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