「It Never Snows」北部シナリオ-1 [新ゲーム]
Gamers/MMPのSCS(スタンダード・コンバット・シリーズ)の第１５番は有名な「マーケット・ガーデン」作戦を中隊規模で再現するビッグ・ゲームです。
タイトルの「It Never Snows」はゲームタイトルとしては珍しいネーミングですが、小説か映画にそんなセリフがあったのでしょうか。「雪が降るはずはない」というような意味でしょうか。
今回ソロプレーしたのは、このゲーム内に用意されたシナリオではなく、ネット上「ボード・ゲーム・キーク」(BGG)で公開されていた北のマップ２枚だけでプレーできるシナリオです。
ご承知の通りマーケットガーデン作戦では、一番北のアルンヘムの橋を攻撃した英国第１空挺師団が最も苦戦し、その南のナイメーヘンの橋を攻撃した米８２空挺師団も渡河攻撃を行うなど、なかなか苦労しています。
なのでこの２個師団の戦いをプレーすれば、この作戦のゲームとしては十分ともいえるので、このシナリオは大変ありがたいものです。
ゲームではミニシナリオとしてアルンヘム橋周辺だけとかいくつかあるのですが、いずれもプレーするには物足りないほど小さいので、困ったものだと思っていたのです。
他方、このゲームは大変精密な規模の陸戦ゲームでありながら、ルールがかなり大雑把なので、この作戦のゲームとしては物足りないところかいくつかあります。それもあって、やはりネット上にルール改定案が出ていました。今回のプレーではそのいくつかを採用しました。
なのでこれは「北部シナリオ」+「非公式ルールのいくつか」です。
採用したオプション・ルールは、
・補給切れユニットの罰則を攻撃不可から攻撃力半減、オーバーランも可能と緩和し、ZOC喪失も無しと する。その代わりに混乱ユニット(攻撃力・弾幕力半減)の攻撃と砲撃を不可とする。
[英第1空挺師団特別ルール]
１ アルンヘム道路橋北岸ヘクスのA49.06にいる英空挺スタック（フロスト大隊と呼称）のうち、連合軍プレーヤーが選択した任意の２ユニッ ト(毎ターン違ってもよい)は、補給切れでも混乱でも、またはその両方であっても防御力だけは変化しない（フロスト効果と呼称）。
２ 第１ターンに、英空挺ユニットは降下ターンの道路行軍の12ヘクスを14ヘクスに変更する。
３ 移動可能な全てのユニットを最大速度でヘクスA49.06へ移動させたと仮定しても、アルンヘム市内に入る英空挺ユニット数が４個以下なら ば、英軍第１空挺師団全体の降下やり直しを行う。
なお最後の3については、実際に移動するかどうかは問わないとしました。たとえば味方のスタックが道路上にいたらそれが邪魔で行軍移動ができないですが、できると仮定して判定しました。数十個ものユニットの空挺降下をやり直すのは大変なので。ただしヘクス48.22は平地としました。ここがポルダーだと大変なことになるので。
このゲームの特別ルールで重要なのは、上でも出てきた「行軍移動」というものです。これは通常移動の前に行われ、条件はあるのですが、早い話道路上ならどこまでも移動できるというもの。ただし、このフェィズ開始時にスタックしているものはできないのです。
このため、「北部シナリオ」のセットアップは基本的にゲームの歴史シナリオと同じですが、ドイツ軍ユニットのいくつかがスタックした状態で、最初に行軍移動ができないようになってます。元のままなら特定ヘクスから数ヘクスの幅があるので、スタックしていない状態で始められるものが多いのです。
また、このゲームの手順は航空・砲兵ポイント決定－空挺降下－行軍移動－砲撃－通常移動－戦闘－突破移動－補給確認です。
特徴的なのは行軍移動は砲撃の前にあること。行軍移動した砲兵もすぐ砲撃できるのが注意すべき点です。このゲームの砲撃は強力で、重砲兵に集中して撃たれると、２ステップのユニットがいきなり除去されることもあります。
まずは連合軍1ターンの空挺降下。
ランダムなので、スタックして最初の行軍移動ができないものが多いのが困ったもの。
英第1空挺師団は「フロスト大隊ルール」を適用したが、4つがヘクス4906に入れない場合は降下やり直しというのは、理論上ということで解釈して、やり直しはなし。一応、通常移動だけで行けるものが二つ、行軍移動と通常移動で行けるものが二つある。そのうち一つは途中に味方のユニットがあるので、行軍移動ができないのだが、「全力で移動できれば」ということで、数えた。4906までは行けないものの6個くらいはアルンヘムに入れるのでいいだろう。
またセットアップヘクスの記述にに誤りが多いことが分かった。橋の爆薬も橋でないヘクスが指定されていたりする。このゲーム、かなり慌てて作られた感あり。
連合軍の行軍移動。
第1師団は邪魔なドイツ軍訓練部隊を1つ砲撃だけで排除できたが、アルンヘムのあたりに入れたのは4つだけで1つはジープ部隊。橋は確保したものの、史実よりきついかも。橋が爆破されなかったし、移動力が足りたので橋の両端が確保できたが、このゲームは最初に橋の南から攻撃してくるドイツ軍部隊がセットアップ時にない。史実や他のゲームでは車両部隊が1つあるのに。不思議。映画で橋の南から突破しようとした部隊はなんだったのか。いいのか。
82師団方面は、運河の南に降下した504連隊がすべてポルダーへの降下なので移動できない。そもそもそんなところにDZを設定することがありうるのか。第1師団はDZの1つが48.22で、これもポルダーだが、あんまりなのでこのヘクスは平地とした。
写真は降下直後
連合軍ターン終了時
ドイツ軍1ターン。航空戦力についてドイツ軍側の記載がないので、ルール通りとした。1つ来た。
次はドイツの行軍移動から。
タイトルの「It Never Snows」はゲームタイトルとしては珍しいネーミングですが、小説か映画にそんなセリフがあったのでしょうか。「雪が降るはずはない」というような意味でしょうか。
今回ソロプレーしたのは、このゲーム内に用意されたシナリオではなく、ネット上「ボード・ゲーム・キーク」(BGG)で公開されていた北のマップ２枚だけでプレーできるシナリオです。
ご承知の通りマーケットガーデン作戦では、一番北のアルンヘムの橋を攻撃した英国第１空挺師団が最も苦戦し、その南のナイメーヘンの橋を攻撃した米８２空挺師団も渡河攻撃を行うなど、なかなか苦労しています。
なのでこの２個師団の戦いをプレーすれば、この作戦のゲームとしては十分ともいえるので、このシナリオは大変ありがたいものです。
ゲームではミニシナリオとしてアルンヘム橋周辺だけとかいくつかあるのですが、いずれもプレーするには物足りないほど小さいので、困ったものだと思っていたのです。
他方、このゲームは大変精密な規模の陸戦ゲームでありながら、ルールがかなり大雑把なので、この作戦のゲームとしては物足りないところかいくつかあります。それもあって、やはりネット上にルール改定案が出ていました。今回のプレーではそのいくつかを採用しました。
なのでこれは「北部シナリオ」+「非公式ルールのいくつか」です。
採用したオプション・ルールは、
・補給切れユニットの罰則を攻撃不可から攻撃力半減、オーバーランも可能と緩和し、ZOC喪失も無しと する。その代わりに混乱ユニット(攻撃力・弾幕力半減)の攻撃と砲撃を不可とする。
[英第1空挺師団特別ルール]
１ アルンヘム道路橋北岸ヘクスのA49.06にいる英空挺スタック（フロスト大隊と呼称）のうち、連合軍プレーヤーが選択した任意の２ユニッ ト(毎ターン違ってもよい)は、補給切れでも混乱でも、またはその両方であっても防御力だけは変化しない（フロスト効果と呼称）。
２ 第１ターンに、英空挺ユニットは降下ターンの道路行軍の12ヘクスを14ヘクスに変更する。
３ 移動可能な全てのユニットを最大速度でヘクスA49.06へ移動させたと仮定しても、アルンヘム市内に入る英空挺ユニット数が４個以下なら ば、英軍第１空挺師団全体の降下やり直しを行う。
なお最後の3については、実際に移動するかどうかは問わないとしました。たとえば味方のスタックが道路上にいたらそれが邪魔で行軍移動ができないですが、できると仮定して判定しました。数十個ものユニットの空挺降下をやり直すのは大変なので。ただしヘクス48.22は平地としました。ここがポルダーだと大変なことになるので。
このゲームの特別ルールで重要なのは、上でも出てきた「行軍移動」というものです。これは通常移動の前に行われ、条件はあるのですが、早い話道路上ならどこまでも移動できるというもの。ただし、このフェィズ開始時にスタックしているものはできないのです。
このため、「北部シナリオ」のセットアップは基本的にゲームの歴史シナリオと同じですが、ドイツ軍ユニットのいくつかがスタックした状態で、最初に行軍移動ができないようになってます。元のままなら特定ヘクスから数ヘクスの幅があるので、スタックしていない状態で始められるものが多いのです。
また、このゲームの手順は航空・砲兵ポイント決定－空挺降下－行軍移動－砲撃－通常移動－戦闘－突破移動－補給確認です。
特徴的なのは行軍移動は砲撃の前にあること。行軍移動した砲兵もすぐ砲撃できるのが注意すべき点です。このゲームの砲撃は強力で、重砲兵に集中して撃たれると、２ステップのユニットがいきなり除去されることもあります。
まずは連合軍1ターンの空挺降下。
ランダムなので、スタックして最初の行軍移動ができないものが多いのが困ったもの。
英第1空挺師団は「フロスト大隊ルール」を適用したが、4つがヘクス4906に入れない場合は降下やり直しというのは、理論上ということで解釈して、やり直しはなし。一応、通常移動だけで行けるものが二つ、行軍移動と通常移動で行けるものが二つある。そのうち一つは途中に味方のユニットがあるので、行軍移動ができないのだが、「全力で移動できれば」ということで、数えた。4906までは行けないものの6個くらいはアルンヘムに入れるのでいいだろう。
またセットアップヘクスの記述にに誤りが多いことが分かった。橋の爆薬も橋でないヘクスが指定されていたりする。このゲーム、かなり慌てて作られた感あり。
連合軍の行軍移動。
第1師団は邪魔なドイツ軍訓練部隊を1つ砲撃だけで排除できたが、アルンヘムのあたりに入れたのは4つだけで1つはジープ部隊。橋は確保したものの、史実よりきついかも。橋が爆破されなかったし、移動力が足りたので橋の両端が確保できたが、このゲームは最初に橋の南から攻撃してくるドイツ軍部隊がセットアップ時にない。史実や他のゲームでは車両部隊が1つあるのに。不思議。映画で橋の南から突破しようとした部隊はなんだったのか。いいのか。
82師団方面は、運河の南に降下した504連隊がすべてポルダーへの降下なので移動できない。そもそもそんなところにDZを設定することがありうるのか。第1師団はDZの1つが48.22で、これもポルダーだが、あんまりなのでこのヘクスは平地とした。
写真は降下直後
連合軍ターン終了時
ドイツ軍1ターン。航空戦力についてドイツ軍側の記載がないので、ルール通りとした。1つ来た。
次はドイツの行軍移動から。
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